3月29日付「ミャンマーで M7.7」の補足です。
今回の地震は、サガイン断層の中で大地震発生の可能性が指摘されていた地震の空白区間で起きたようです。以下は、カリフォルニア工科大学の Yu Wang 氏の学位論文 "Earthquake Geology of Myanmar"(2013年、PDF形式)からの引用です(Google翻訳をもとに加筆・修正)——
断層の中で特に(そしておそらく不吉なほどに)静かな部分は、大都市マンダレー(地図)と新首都ネピドー(地図)の間にある 220km のメイティーラー区間(Meiktila segment、地図)である。この長く静かな区間は、1929年と 1930年に地震を起こした南の断層群と、1931年から 2012年の間に地震を起こした北の断層群の間にある。メイティーラー区間の長さからすると、この区間が一度に破壊した場合、マグニチュード 7.8 から 7.9 の地震が発生する可能性があることが示唆される。
我々は、限られた歴史的地震記録に基づいて、1839年のアヴァ(Ava)地震は、メイティーラー区間とその北隣のサガイン区間(地図)の破壊によって発生したのではないかと推測している。メイティーラー区間がそれ以降活動を停止しており、Vigny et al.(2003)および Socquet et al. (2006)が示唆するように、断層が深さ 12~15km まで完全に固着している場合、メイティーラー区間に蓄積されたすべり強度は、Mw7.6 の地震を引き起こすのに十分であると推定される。
我々は、限られた歴史的地震記録に基づいて、1839年のアヴァ(Ava)地震は、メイティーラー区間とその北隣のサガイン区間(地図)の破壊によって発生したのではないかと推測している。メイティーラー区間がそれ以降活動を停止しており、Vigny et al.(2003)および Socquet et al. (2006)が示唆するように、断層が深さ 12~15km まで完全に固着している場合、メイティーラー区間に蓄積されたすべり強度は、Mw7.6 の地震を引き起こすのに十分であると推定される。
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