八ヶ岳南麓天文台の串田氏が3月12日16:00付で更新情報を出しています:
- 「長期前兆No.1778」 続報 No.200 (PDF形式)
以下は今回の更新情報のまとめです ――
推定時期 | CH17、CH20、CH26等が3月14日± に終息の場合 → 3月15日±1日 (3月15日時点で前兆継続の場合は、4月10日±、5月10日± 等が示唆されるが、その後の前兆推移を見て推定予定) |
推定時刻 | 午前9時±1時間 (または午後6時±3時間) |
推定震央領域 | 岐阜県、福井県、石川県南部、滋賀県北部 更新情報の地図参照 (点線: 大枠推定領域、太線: 可能性が考えやすい領域) |
推定規模 | M7.8 ± 0.5 陸域の地震 (前兆評価誤認の場合でも最低M6.9±0.5) 震源が浅い(30km以浅)陸域地震 |
▼ 現状
- 長期にわたって継続したK10(高知観測点)の特異状態、A1(秋田観測点)のBT前兆、K6(高知観測点)のPBF前兆はすべて静穏、終息。[注: BT前兆は通常静穏時に比べて基線幅が増大する変動; PBF前兆は連続周期的な基線のうねり変動で、典型的な地震前兆波形]
- CH17(八ヶ岳) ― 2月17日から糸状特異が継続、3月8日11:00以降約11時間にわたって静穏化、その後は断続的に出現。静穏化せず。
- CH20(八ヶ岳) ― 3月12日午後段階で継続中。静穏化せず。
- CH26(八ヶ岳) ― 火山帯近傍地震関連。特異状態が3月12日午後段階で継続中。静穏化せず。
- K1(高知観測点) ― 3月7日に特異状態出現。
▼ 考察
- K1(高知観測点)に3月7日に出現した特異は、同日にピークの可能性あり → 3月12日午後段階で諸前兆継続の事実と総合して3月13日± の地震発生を否定。
- しかし、3月13日± を示す前兆出現状況が複数認められる → ±3日の誤差を勘案して、3月16日までは地震発生の可能性を否定できない。
- 3月16日発生の場合は、3月14日未明に前兆終息と計算される。3月15日段階で前兆継続の場合 → 3月15日±1日の地震発生は否定される。
- 前兆継続の場合の新たな可能性
- CH17(八ヶ岳)に糸状特異が継続しはじめた2016年11月30日を初現とし、2017年1月15日を極大と認識して経験則を適用すると、4月10日± が算出される。
- K6(高知観測点)のPBF前兆からは、1月16日に主極大、2月13.5日に副極大として経験則を適用すると、5月10日± が算出される。
串田氏の地震予測手法については、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:
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