2017年3月24日金曜日

ベヨネーズ列岩に噴火警報 ― 東京都


3月24日午後、ベヨネーズ列岩(注、地図)に噴火警報が出されました。「ベヨネース列岩東北東、明神礁付近海域において、変色水が存在」、「小規模な海底噴火が発生する可能性があると予想」:

ベヨネーズ列岩の最近の噴火は1970年に発生したマグマ水蒸気噴火で、噴火場所は明神礁でした。その後はたびたび明神礁付近で海水の変色が見つかっています。最後に変色が見つかったのは1988年です。

下記の関連記事でも書いていますが、ベヨネーズ列岩付近で始まった噴火が島づたいに徐々に北上して伊豆大島・三原山の噴火につながる傾向があるそうです。ベヨネーズ列岩から伊豆大島までの一連の噴火が一つのサイクルとなっていて、そのサイクルを何回か繰り返しているうちに、噴火が伊豆大島では止まらず北に突き抜けて伊豆東部火山群や箱根山、そして最後には富士山の噴火に至るということです。今回のベヨネーズ列岩の活発化は新しいサイクルの開始となるのでしょうか。

[注] 気象庁や海上保安庁は「ベヨネー」と表記するようですが、このブログでは火山学の書籍などにならってこれまで「ベヨネー」と書いてきました。今後も「ベヨネーズ」を使用するつもりですが、引用する情報については原文どおり「ベヨネース」とします。マヨネーズをマヨネースと呼ぶようで気持ちが悪いのですが、阪神タイガーズをタイガースと呼んで恥じることがないのと同じでしょうか。命名の由来(フランスの軍艦名)からすると「ベヨネーズ」が正しいのですが。


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