八ヶ岳南麓天文台・串田氏の「近畿圏中心領域大型地震」に関連して、同氏が予測している推定領域やそれに近い場所の地下水位や歪みの観測データを、産業技術総合研究所の Well Web で定期的に見ています。以下は跡津川観測点(岐阜県飛騨市、地図)の過去2年間の変動です。昨年11月後半ごろから大きな変化が現れています:
産業技術総合研究所 Well Web 宮川・跡津川(岐阜県飛騨市)より (クリックで拡大) |
この先も注視せねばと思っていた矢先、「2017年3月14日に跡津川の観測を終了する予定」と表示されるようになってしまいました。終了の理由は示されていません。
跡津川断層帯については以下の資料を参照してください:
地震調査研究推進本部の資料によると、この断層帯全体が動いた場合のマグニチュードは 7.9 程度とされていて、串田氏の予測している規模(M7.8 ± 0.5)と非常に近い数字です。近くには弥陀ヶ原、焼岳、アカンダナ山、乗鞍岳などの活火山があり、串田氏の言う「ある程度火山に近い領域」という点にも合致しています。しかし、同断層帯の平均活動間隔は約2300~2700年で、最新の活動は1858年(安政5年)の飛越地震となっていますから、串田氏の予測している地震の震源断層には該当しないようです。
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