火砕流や熱泥流が恐ろしい。箱根山の災害想定図を各種:
- 箱根町火山防災マップ 火山防災マップ全域図
- 箱根町火山防災マップ 火山防災マップ全域図 (PDF形式)
- 箱根で水蒸気爆発が起きた場合の影響予測図 (カナロコ)
- 早川由起夫・群馬大学教授(火山の地質学)による予想図
いずれの図でも、火砕流あるいは熱泥流が流れるのは大涌谷付近を中心として北西から北東にかけて、国道138号線付近まで、あるいはそれを越えると予想しています。最も広い範囲を予想しているのは(4)です。この予想図は「御嶽山2014年9月27日と同じ火砕流が箱根大涌谷から出たときの予想図。御嶽山の火砕流は、2週間前のちょっとした地震増のあと、何の前触れもなくいきなり出た」との注釈とともにツイートされています。
現在の立ち入り規制エリアは以下の図に示されています。現在の規制のまま、火砕流が発生した場合にはかなりの人的被害が出る恐れがあります:
- 立ち入り規制エリア【レベル3】 [PDF:720KB]
箱根町はあきれた自治体です。産経新聞の6月6日付の記事には次のように書かれています:
入山規制が行われる「3」以上を想定した具体的な計画はなく策定時期も未定。担当者は「本格的な計画策定は(火山活動が)落ち着いてから」という。
さらに、朝日新聞の7月1日の報道ではレベル4の避難計画は、神奈川県と箱根町が作成中だそうです。まさに泥縄の連続です。
知事にしても町長にしても、風評被害ばかり気にして「箱根山」の表記を気象庁や報道機関に変更させるという姑息な手段に血道をあげるひまがあったら、住民や観光客の安全を第1に考えて、避難計画を立てる方を優先させるべきでした:
こんな泥縄状態でありながら、箱根町企画観光部観光課名で出された「観光客の皆様へ」という文書(PDF形式)には、「適切に情報発信をしながらお越しいただくお客様の安全と安心を第一に取り組んでいきたいと考えておりますので、引き続きのご理解をよろしくお願いいたします」とあります。よく言えたものです。
ちなみに、箱根町の町長の交際費支出内訳には、5月23日付で「国への要望時手土産代」として1万5120円が計上されています。25日に官房長官に面会するための用意だったのでしょうか:
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