6月27日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報-46)」の続報です。
八ヶ岳南麓天文台の串田氏が7月20日付で更新情報を出しています:
- 「長期前兆No.1778」 続報 No.090-091 (PDF形式)
最新の予測は以下のとおりです。前回の予測からの大きな変更はありません:
推定発生日 | 7月31日 または 8月1日 (最大誤差: 7月30日~8月3日の可能性) |
推定発生時刻 | 午前9時±2時間 または 午後6時±2時間 |
推定震央 | 琵琶湖を含む領域(滋賀、福井、三重、京都東部、奈良北部、石川南部、岐阜西部、愛知西部)、または東北地方南部(福島県南部から新潟県にかけての領域) (上記PDF資料の2ページ目の地図参照) |
推定規模 | M7.8±0.5 (陸域で震源の深さ30km以浅) |
更新情報をまとめると以下のとおりです:
- No.1778前兆群は、2008年7月の出現から満7年が経過。これまで観測した前兆群では最長。
- 2008年7月以来、No.1778前兆群は、いくつものステージの盛衰を繰り返してきた。No.2443前兆や、今年になって出現した複数の新たな前兆は、No.1778前兆群の別形態前兆と認識。
- 前回の更新以降、新たに八ヶ岳の2つの観測装置に「直接波近似変動」が同期出現した。スポラディックE層の影響でないことは確認済み。このような「直接波近似変動」は、M7±以上の規模の地震の前兆として観測例がある。経験則を適用して解析すると、7月31日前後の発震が推定される。
- 大規模で長期間にわたる前兆群では、終盤になって新たな前兆群が出現し、解析すると同じ発生時期と発震領域を示すという事例が過去にもある。
- 以前から継続している前兆は2つの観測装置に残るのみ。これらは、新たに出現した上記「直接波近似変動」に関連して残っている可能性がある。また、2008年の宮城内陸地震の際も、発生前日まで2つの観測装置の前兆が消えなかった。
- 現在までの前兆変化に経験則を当てはめると、すべて7月31日±2日を指し示す。偶然とは考えにくい。
このブログ記事は、串田氏の「近畿圏中心領域大型地震」についての予測情報を、同氏の予測手法が解説されている著書を読んでおられない方にもわかるように要約して紹介しているものです。同氏の予測手法には、前兆が完全終息した段階で初めて発震時期が正確に確定できる、という制約があります。収束すると思った前兆が継続したり、新たな前兆が始まったり、といったことがありえます。そのため、以下に列挙されている過去の記事にも示されているように、串田氏の「近畿圏中心領域大型地震」の予測は、これまでに何度も発震時期が延期されてきた経緯があります。同氏の予測にどの程度の信を置くかは、あくまでもご自身の責任において判断されるようお願いいたします。
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