ニュー・ホライズンズが冥王星に最接近した際の画像はまだ公開されていないようです。今のところ最も解像度のよい画像は以下です。最接近前日の7月13日に、冥王星まで76万8000km(地球から月までの距離の2倍)のところから撮影されたものです。大きなハート形の模様が写っています:
オバマ大統領もツイートで上記の画像を使っています:
NASAの副長官は「この国(米国)を誇りに思う。成果はすべての人類のものだ」(7月17日付朝日新聞の紙面より)と語っています。巨額の費用をかけたプロジェクトについて、このように率直に誇れるのは実にうらやましい。日本は莫大な費用をかけて巨大な箱物を作ろうとしていますが、完成した暁にすなおに喜べるのでしょうか。始皇帝が建てた阿房宮の現代版になってしまいそうです。「この高価な施設はどれほど役に立つのか」との問いに、以下のようにスマートに切り返せるとよいのですが:
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