7月14日に冥王星に最接近する探査機「ニュー・ホライズンズ」は、現在、冥王星まで0.1天文単位(約1500万km)に迫っています。
同探査機が6月25日と27日に撮影した画像が公開されています。冥王星とその衛星カロンの表面の模様がかなりよく見えるようになっています:
左側の画像は、ニュー・ホライズンズが冥王星に最接近した時に見える半球で、表面の最も高い画像が得られると想定されている側です。
注目すべきは右側の画像です。衛星カロンに面している半球ですが、赤道付近(画像上では冥王星の下部)に、赤道に沿うようにして複数の黒い「スポット」(領域)が等間隔で並んでいます。ニュー・ホライズンズの主任研究者はこのスポットの正体について〝It's a real puzzle〟(まったくの謎だ)と語っています。
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