6月29日に発生した現象は噴火なのか、噴火ではないのか。気象庁は噴火ではないとしています。担当者は「ホントのことを言ったらオリコウになれない」という心境でしょうか。
一方、6月10日発売の『文藝春秋』7月号に掲載された京都大学・鎌田浩毅教授(火山学)執筆の記事では、すでに「今春のような群発地震を伴う水蒸気噴火 ・・・」、「現在の水蒸気噴火 ・・・」と書かれています。実にさりげなく当然のこととして:
さらに、鎌田教授は次のように述べています:
箱根山でもっとも心配されるのは、六万六千年前に起きた「巨大噴火」である。大規模な火砕流が六十キロメートル離れた横浜市まで到達した。高温で高速の火砕流が、神奈川県のほぼ全域を焼き尽くしたのだ。
(中略)
もちろん現在、こうした破局噴火が起きる兆候があるわけではないのだが、起きうる現象として、頭の片隅に留めておく必要はあるだろう。
関連記事
- 箱根山の地震 (10年9月14日)
- 次は阿蘇山? (その 1) (11年2月28日)
- 箱根火山で群発地震 (11年3月11日)
- 箱根火山で群発地震 (続報) (11年3月14日)
- 箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (13年2月1日)
- 箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (続報) (13年2月1日)
- 箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (続報-2) (13年2月8日)
- 箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (続報-3) (13年2月10日)
- 箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (続報-4) (13年2月15日)
- 箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (続報-5) (13年2月22日)
- 箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (続報-6) (13年3月1日)
- 箱根山群発地震と富士山噴火 (13年3月8日)
- 箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (続報-7) (13年3月8日)
- 箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (続報-8) (13年3月10日)
- 20の火山が 3・11 後に活発化 (13年3月17日)
- 箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (続報-9) (13年3月18日)
- 箱根山の火山活動と周辺の被害地震 (13年4月1日)
- 箱根山の火山活動終息 (13年6月16日)
- 箱根山の火山活動と報道 (13年7月12日)
- 首都圏が危ない? (13年8月7日)
- 神奈川県西部で地震多発化 (14年6月23日)
- 箱根山でやや活発な地震活動 (15年5月2日)
- 温泉施設で蒸気噴出 ― 箱根山 (15年5月4日)
- 箱根山と富士山の地震活動 (15年5月4日)
- 地表温度上昇か ― 箱根山 (15年5月4日)
- 地震増加、有感地震2回 ― 箱根山 (15年5月5日)
- 箱根山の噴火警戒レベル引き上げ (15年5月6日)
- 箱根山の異変と富士山噴火の前兆伝承 (15年5月8日)
- 大涌谷が隆起 ― 箱根山 (15年5月8日)
- 温泉が変色・異臭 ― 箱根山 (15年5月10日)
- 大涌谷が最大8cm隆起 ― 箱根山 (15年5月12日)
- 箱根山: 震源が大きく北へ移動 (15年6月2日)
- 箱根山が最大30cm隆起 (15年6月7日)
- 箱根山噴火か (15年6月29日)
- 箱根山噴火か (続報) (15年6月29日)