失敗が続き、大統領から「責任者を裁判にかける」とまで言われているロシア連邦宇宙局(ロスコスモス)のウラジーミル・ポポフキン長官の発言が話題になっています:
- Space Head Hints West Zaps Crafts (西側が探査機や衛星を攻撃したとロスコスモス長官が示唆: モスクワ・タイムズ)
- Russian Space Authorities Determine Cause of Failed Mars Probe: America (ロシア宇宙当局者が火星探査機失敗の原因をアメリカと断定: ポピュラー・サイエンス)
- Russian Official Suggests Weapon Caused Exploration Spacecraft’s Failure (探査機の失敗は兵器によって引きおこされたとロシア当局者が示唆: ニューヨーク・タイムズ)
- Russian Space Chief Blames 'Foreign Sabotage' For Recent Failures (ロスコスモス長官が最近の失敗の連続について外国の妨害工作を非難: フォックス・ニュース)
- Russia's space agency hints at foreign hand in probe failure (ロシアの宇宙当局が探査機の失敗に外国の影響ありとほのめかす: テレグラフ)
ロシアは過去12か月間で、国際宇宙ステーションに向けた無人宇宙貨物船プログレス 1機、測位用衛星 3機、軍事衛星 1機、通信衛星 1機、火星探査機 1機の打ち上げや軌道投入に失敗しています。
メディアによってはかなりセンセーショナルな伝え方をしていますが、ポポフキン長官の発言を『テレグラフ』紙から抜粋・テキトー訳してみます:
"It is unclear why our setbacks often occur when the vessels are travelling though what for Russia is the 'dark' side of the Earth -- in areas where we do not see the craft and do not receive its telemetry readings," the head of Russia's equivalent to NASA told the daily Izvestia newspaper.
「なぜ、我々の失敗がしばしばロシアにとっての地球のダーク・サイド、つまり我々が探査機や人工衛星を観測することができず、またそのテレメトリー信号を受信できない領域(西半球)で発生するのか不明である」と、アメリカのNASAに相当するロシア当局の長官は『デーリー・イズベスチァ』紙に語った。
"I do not want to blame anyone, but today there are some very powerful countermeasures that can be used against spacecraft whose use we cannot exclude."
「誰かを非難したくはないが、今日、探査機や人工衛星に対して使える非常に強力な対抗手段が存在し、我々はそれが使用された可能性を排除できない。」
(続く)