- ピップエレキバンで地震予知 (写真あり)
地震の前に磁石の磁気が弱まるという話は、1855年に発生した安政の江戸地震の際に、「浅草茅町の眼鏡屋で、店頭に展示してあった磁石に付いていた釘が落下、その 2時間後に地震が起きた」という話がもとになっています。この時の「磁石」とは、天然に産出する磁石(磁鉄鉱)で、現在市販されているフェライト磁石などと比べると、たとえ磁気の強さが同じであっても、磁気を保つ力(保磁力)が桁違いに弱いものです。
私も磁気を利用した「地震予知器」を、何年も前から家中の 3か所に置いていますが、他の方々がやっているのとは方式が異なり、保磁力の観点から市販の磁石は使っていません。
以前は、冷蔵庫の側面などに、磁石がずり落ちない程度に紙を何枚か挟んでおくという方法も試しました。しかし、あてにならないことがわかり、あきらめました。温度や湿度の影響で紙が微妙に膨張して磁石がずれやすくなったり、側を人間が通るときにおこるわずかの風や、冷蔵庫のモーターやドアの開閉にともなう振動でも磁石がずれることがあったからです。
ちなみに、この紙を挟むという方法はアメリカの PSN (Public Seismic Network) のメンバーから教えられたものです。彼に言わせると、この方法は自分たちが最初に思いついたものだが、日本人がすぐにまねをしたとのことです。
現在、私が家に設置している「地震予知器」については、いずれ写真入りで紹介したいと思っています。