2018年8月19日日曜日

小惑星 2018 PY23 が地球と月に接近


小惑星〝2018 PY23〟が、8月16日に地球と月に接近しました。

地球最接近時に北極星の方向から見た小惑星、地球、月の位置関係
小惑星と地球の移動方向は下から上、月は反時計回り
小惑星は地球と月の上側(画面の手前側)を通過していきました
(Credit: Jet Propulsion Laboratory)

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 7~16m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が発見されたのは8月13日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 PY237~16 (地球)8月16日 05:50
 (月)8月16日 08:20
1.32
0.52
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は非常に速く、秒速25.1km(時速約9万km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事