2018年8月20日月曜日

アスペラトゥス雲 ― 新種の雲? (補足-3)


ニュージーランド南島の Hanmer Springs(地図)で撮影されたアスペラトゥス雲の写真です:

写真に付されている説明を以下にまとめます。これまでこのブログでは「アスペラトゥス」(asperatus)と表記してきましたが、この説明では「アスペリタス」(asperitas)となっています:
  • 現時点でこの雲の成因は不明。

  • 大気中のまれな構造で恐ろしげに見えるが、気象上の破局の前兆ではないようだ。

  • アスペリタス雲は、去年、独立した雲のタイプとして正式に認められたばかりで、見た目はおどろおどろしく、まれにしか発生せず、あまり研究が進んでいない。

  • 低層に生じる雲層のほとんどは底面が平らだが、アスペリタス雲は下面に垂直方向の顕著な構造を持っている。

  • アスペリタス雲については次のような推測がある ―― 近傍の山岳によって形成されるレンズ雲、あるいは雷雨に伴って現れる乳房雲、あるいはフェーン風(山岳から吹き下ろす乾燥した風)と関係があるのではないか。

  • 写真は、2005年にニュージーランド・カンタベリー地方の Hanmer Springs で撮影された。起伏のある雲を太陽光が横から照らしていることもあって、細部が明瞭に写っている。

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