2018年8月11日土曜日

白昼の大火球


今から46年前(1972年)の8月11日午前5時39分(日本時間)、直径3~14mと推定される小惑星(あるいは彗星)が地球の表面から5万7000mにまで接近しました。地表からおおよそ500km(50万m)までが地球大気圏であるとされますから、この天体は地球の大気圏に突入したわけです。しかし、この天体は地球に衝突することなく、地球を掠めるように大気圏を横切って再び宇宙空間へと戻って行きました。

この天体は、アメリカとカナダの上空を南から北へと飛行したため、多くの人が白昼の大火球を目撃することになりました:


鮮明な静止画はこちら:

Wikipedia の記述によると、この天体は大気圏を通過したことによって質量の3分の1ないし2分の1を失い、直径は2~10mに減少。速度は秒速800m低下し、軌道傾角も15°から7°へと変化したということです。また、この天体は25年後の1997年8月にも地球に接近し、現在も地球の軌道と交差する軌道上にあるというこどです。