2018年8月9日木曜日

小惑星 2018 PY7 が地球と月に接近


小惑星〝2018 PY7〟が、8月4日に地球と月に接近していたことがわかりました。この小惑星が発見されたのは最接近後の8月5日です。

地球最接近時に北極星の方向から見た小惑星、地球、月の位置関係
小惑星と地球の移動方向は左下から右上、月は反時計回り
白い線は地球の公転面より上、灰色の線は地球の公転面より下を示す
(Credit: Jet Propulsion Laboratory)

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 12~28m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 PY712~28 (地球)8月4日 06:03
 (月)8月4日 10:06
1.07
0.71
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速10.6km(時速約3万8000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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