2018年7月31日火曜日

1701年、マッコウクジラが集団座礁


7月30日、岩手県宮古市赤前(地図)で、東日本大震災の津波で流失した「赤前御前堂」が再建され、神事がおこなわれました。クジラの骨が御神体として祭られています。「凶作に見舞われた1701年4月、赤前の海岸にマッコウクジラ139頭が押し寄せ、住民たちは肉を食べたり鯨油を売ったりして命をつなぐことができた」:

この集団座礁以降に発生した特に大きな被害地震は以下のとおりです。場所的にも時間的にも離れていますが ・・・
  • 1703年12月 M7.9~8.2 江戸・関東諸国 『元禄地震』 相模・武蔵・上総・安房で震度大。特に小田原で被害大きく、城下は全滅。江戸・鎌倉などでも被害大。津波が犬吠埼から下田にかけての沿岸に襲来、死者数千。

  • 1704年5月 M7.0 羽後・陸奥 能代の被害が最大。山崩れが多く、十二湖が生じた。

  • 1707年10月 M8.6 『宝永地震』 五畿・七道 わが国最大級の地震の一つ。紀伊半島から九州までの太平洋沿岸や瀬戸内海に津波襲来。11月に富士山大噴火。
(参考資料: 『理科年表』 丸善株式会社)

ちなみに、1701年は元禄14年。元禄14年といえば ・・・ 江戸城・松の廊下での殿中刃傷事件。3月14日(1701年4月21日)、江戸城本丸大廊下(通称松の廊下)で播磨赤穂城主・浅野長矩(内匠頭)が高家肝煎筆頭・吉良義央(上野介)に切りつけました。マッコウクジラの集団座礁と同じ月です。


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