大学教授(地質学)のツイートから。
米国東部、ペンシルベニア州ミラーズビル(地図)にあるコネストーガ累層の露頭。石灰岩中に金属製の機械部品のようなものが含まれています。コネストーガ累層は古生代前期のカンブリア紀からオルドビス紀にかけて堆積した地層群です(各写真はクリックで拡大):
Euhedral pyrites with stress shadow fringes of calcite, Conestoga Fm. limestone in Millersville, PA: pic.twitter.com/DYKrS3dSVn— Callan Bentley (@callanbentley) July 16, 2018
「機械部品」の正体は黄鉄鉱の結晶で、周囲の白い部分は方解石とのことです。文中の "euhedral" (自形型)は黄鉄鉱の形態を表す言葉で、他に "framboidal" タイプ(フランボイダル型)があります。前者は結晶面がよく発達したタイプ、後者は小さな球粒状のタイプ。両者とも石炭の生成に伴って地層中に形成される、とのことです(参考: 「黄鉄鉱の常温酸化溶解に関する実験地球化学的研究」)。