博士課程で鉱床地質学と実験岩石学を専攻する院生のツイートから
「サイエンス・コミュニケーターやイラストレーターの皆さん。赤色、オレンジ色、黄色でマントルを描く(たとえば Wikipedia に載っているこの図)のをどうかやめてください。マントルはマグマであるとか、溶けているとか、液体であるとかいった誤解を助長することになります。マントルはマグマでもなく液体でもありません。赤色などの代わりに緑色を使ってください。なぜなら、マントルは緑色だからです」:
Science communicators and illustrators. Please stop drawing the mantle as red/orange/yellow (eg this diagram from Wikipedia). It perpetuates the misconception that the mantle is magma or molten or liquid or whatever. It is not.— Michael Anenburg (@manenbu) July 2, 2018
Instead, make it green. Because it is green. pic.twitter.com/J03EXbXTWR
「マントルはこのように描かれるべきなのです」:
This is how it should be done! https://t.co/27yD2lVEc5— Michael Anenburg (@manenbu) July 3, 2018
Google の画像検索でマントルの図を調べると、ほとんどが赤色などの暖色系を使っていますが、わずかながら緑色や青緑色で描いているものが見られます:
- New model for deep mantle conveyor belt system at the core of the Earth
- Map of flow within the Earth's mantle finds the surface moving up and down 'like a yo-yo'
- Schematic view of the interior of Earth
- Puzzling pockets of rock deep in Earth's mantle explained
マントルは主に橄欖岩からなっており、橄欖岩は地上では緑色をしています。しかし、高温・高圧の状態にある実際のマントルが人間の目に緑色として知覚されるかはわかりません。とはいえ、マントルを緑色を使って描くことには賛成します。知らず知らずのうちにマントルについての誤ったイメージが刷り込まれるのを防ぐべきです。