明日7月13日金曜日午前11時48分に月齢が0となり新月になります。それから約5時間半後の午後5時25分には、月が近地点を通過します。新月と近地点通過が時間的に接近して起きるので、いわゆるスーパームーンということになります:
同じ日の午前10時48分から午後1時14分にかけて部分日食が見られます。ただし、見ることができるのはオーストラリアと南極大陸の間の海域が中心で、陸地で見られるのはオーストラリア南端部やタスマニア島、ニュージーランドのスチュアート島などに限られます。人類のごく一部しか見ることができないわけです。この日食が見られる範囲は以下のGIF動画地図で確認できます:
今回の部分日食の時には、月が平均距離の 93% まで地球に接近しているので普段より大きい月が太陽の一部を隠します ―― "a super-size new moon blocking out part of the sun" 。
13日の金曜日に日食が起きるのは 1974年12月13日以来 44年ぶりとのことです(日本では時差の関係で14日土曜日)。その前後に大きな災害は発生していません。11月26日に当時の田中角栄首相が「金脈問題」で辞任、12月10日に佐藤栄作元首相がノルウェーのオスロでノーベル平和賞を受賞、日本全体としてはこの年GNPが対前年比 0.6%減で戦後初のマイナス成長を記録(参考資料: 東京学芸大学日本史研究室編『日本史年表』、東京堂出版)。
関連記事
- 皆既日食と動物の行動 (09年7月21日)
- 日食と迷信 (09年7月22日)
- 皆既日食と動物の行動 (続報) (09年7月31日)
- 皆既日食と動物の行動 (続報-2) (09年7月31日)
- 皆既日食と動物の行動 (続報-3) (09年8月2日)
- 皆既日食と動物の行動 (続報-4) (09年8月2日)
- 日食は断層を刺激したり地震を起こしたりする? (17年8月23日)
- 今年最大の満月 (08年12月11日)
- 月と地震の関係がついに明らかに (09年2月6日)
- 半影月食 (09年2月7日)
- 銃乱射事件と満月 (09年3月16日)
- 月が赤くなります (09年6月6日)
- 太陽と月とサンアンドレアス断層 (09年12月24日)
- 潮汐による地震で巨大地震を予知 (10年1月7日)
- 潮汐による地震で巨大地震を予知 (続報) (10年1月29日)
- 皆既月食と冬至 (10年12月22日)
- エクストリーム・スーパームーン (11年3月3日)
- エクストリーム・スーパームーン (補足) (11年3月4日)
- エクストリーム・スーパームーン (補足-2) (11年3月4日)
- ケン・リング氏の地震予報 ― ニュージーランド (11年3月8日)
- スーパームーンがやって来る? (11年9月16日)
- 反スーパームーン (11年10月12日)
- エクストリーム・スーパームーン再び (12年4月30日)
- エクストリーム・スーパームーン再び (補足) (12年5月1日)
- エクストリーム・スーパームーン再び (補足-2) (12年5月2日)
- エクストリーム・スーパームーン再び (補足-3) (12年5月6日)
- エクストリーム・スーパームーン再び (補足-4) (12年5月8日)
- 金環日食後の大地震 (12年5月20日)
- 月食と大地震 (12年6月4日)
- スーパー・スーパームーン (13年6月13日)
- 地球と月と地震 (13年9月8日)
- 地震の法則性 (13年12月3日)
- 3連続スーパームーン (14年7月12日)
- 今夜、エクストリーム・スーパームーン (14年8月10日)
- 今夜、エクストリーム・スーパームーン (補足) (14年8月21日)
- 最後のスーパームーン (14年9月9日)
- イエローストーン: ジャイアント・ガイザーが5年8ヶ月ぶりに噴出 (15年10月12日)
- 2016年は3連続スーパームーンで終わる (16年11月10日)
- 巨大地震はスーパームーンが誘発したのか? (16年11月11日)
- 最後のスーパームーン (16年12月16日)
- 白熱電球のようなスーパームーン (17年1月24日)
- 今夜、部分月食があります (17年8月7日)
- 日食は断層を刺激したり地震を起こしたりする? (17年8月23日)
- スーパームーン、ブルームーン、ウルフムーン (17年12月1日)
- 初夢スーパームーン (17年12月31日)