12月13日付「えびの高原硫黄山で火山性地震急増、火山性微動、山体膨張、噴火警戒レベル引き上げ」の続報です。
気象庁が12月16日に発表した「平成28年 No.51 週間火山概況 (12月9日~12月15日)」によると、その後の推移は以下のとおりです:
- 12日午後に気象庁機動調査班が実施した現地調査では、硫黄山周辺の状況に特段の変化は認められなかった。
- 13日以降、火山性地震は15日に5回観測され、火山性微動は観測されていない。
- 硫黄山南西観測点の傾斜計でみられた山体の膨張を示す傾斜変動は収縮に転じていたが、15日20時ごろの火山性地震の発生に伴い一時的に山体の膨張を示す傾斜変動が観測された。
- 遠望観測では硫黄山で時々噴気が観測されており、最高で稜線上30mまで上がった。
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