2016年7月26日火曜日

謎の爆発音続く ― カリフォルニア州ソノラ


7月10日付「謎の爆発音続く ― 米国・カリフォルニア州」ではロサンゼルス近郊のアルハンブラ市(地図)で続く謎の爆発音について紹介しましたが、今回はアルハンブラ市から北北西に約90km離れたソノラ(地図)という街で聞こえている爆発音についてです:

アルハンブラの場合は、爆発音の発生間隔にパターンはなく、ランダムで昼夜問わずに発生しているのですが、今回紹介するソノラの場合は、夏の数ヶ月間限定で平日の午前11時から午後2時の間に発生していることから、人為的な原因、例えば発破をともなう採掘作業や伐採作業が疑われてきました。しかし、ソノラの周辺に該当するような場所はなく、謎が深まるばかりでエイリアンの仕業説まで飛び出していました。

このほど、地元の教師で地質学者のグレン・ホワイト氏が爆発音の発生源を突き止めたと発表しました。それによると、東隣のネバダ州ホーソーン(地図)近郊にある陸軍の施設で、民間企業が古くなった爆弾や手榴弾を処分するために爆破をおこなっていることが原因だということです。

ソノラからホーソーンまでは直線距離で100マイル(160km)。間にはシエラ・ネバダ山脈が横たわっています。160kmというと、東京都心から静岡県の焼津までの距離に相当します。そんな遠距離を音が伝わるものでしょうか。ホワイト氏の計算では、大気上層の中間圏あるいは成層圏で爆発音が反射して伝わって来ているとのことです。また、ソノラの北北西約90kmにあるプレーサービル(地図)という街でも、同じ爆発音が聞こえているとの報告があるそうです。

一方、音源とされたホーソーンの担当官は、「つじつまが合わない。ソノラとの間には山岳地帯がある。(爆破処理の現場から)27マイル(約43km)離れた自分のオフィスですら、爆発音が月に1回かすかに聞こえるかどうかという程度なのに」と話しています。

上掲の記事にある動画で聞こえる爆発音はかなりはっきりしており、長距離を伝わって来た音とは思えないのですが、どうでしょうか。


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