八ヶ岳南麓天文台の串田氏が6月12日17:10付で更新情報を出しています:
- 「長期前兆No.1778」 続報 No.147 (PDF形式)
更新情報のまとめです ――
- 各観測装置の現状
CH04(八ヶ岳) (記載なし) CH17(八ヶ岳) CH26のPBFに呼応して糸状特異が長時間出現; 終息 CH20(八ヶ岳) 特異、終息 CH21(八ヶ岳) やや強い特異状態、継続中 CH26(八ヶ岳) 6月3日20時ごろから微弱なPBF出現、4日16時ごろから本格化、6月12日現在、強いスポラディックE層出現中のため識別困難 CH29(八ヶ岳) (記載なし) CH34(八ヶ岳) (記載なし) A1(秋田) 微弱なBT、ほぼ正常の範囲内 A4(秋田) 特異、終息 K1(高知) 6月6日にBF出現; 6月10日に終息 K6(高知) 6月6日にBF出現; 6月10日に終息 K8(高知) 6月6日にBF出現; 1日で終息 K9(高知) 6月7日にBF出現; 継続中
(BT: 基線幅増大変動; BF: 基線のうねり変動; PBF: 連続・周期的な基線のうねり変動;) - 前兆が継続しているため、6月中の対応地震発生は否定
- CH21: やや強い特異状態が継続中
- CH26: スポラディックE層が強く出現しているため、識別困難
- 第16ステージ(初現4月22日、極大5月9.5日)の出現状況を見直し
- 5月9.5日を主極大、K1とK6にやや顕著なBFが出現した5月27.5日を副極大として、「主極大・副極大型」の経験則(注)を適用すると、7月15日±、7月20日±が算出される
注: [主極大~発震]:[主極大~副極大]=3.7:1 (「3.7」は平均、主極大の尖度によって3~4の範囲) - CH17の特異が出現し始めた5月18.7日を初現、CH26のPBFの極大6月6.8日を極大とすると、7月12日±3日が算出される
- 火山帯近傍地震前兆については、4月28日を初現とし、5月24日を極大とみなして通常の地震経験則を適用すると、7月11日±が算出される (ただし、火山帯近傍地震前兆に対して通常の地震で得られた経験則を適用したことはないので、推定根拠としては弱い)
- 実際の前兆終息を確認した上で、推定をおこなう
- No.1778前兆は2008年7月から継続出現。今年7月で観測歴上最長の継続期間(8年間)となる。地震前兆の継続期間は、数日から数ヶ月のものが多い
推定時期 | 実際の前兆終息を観測してから算出予定 (7月12日±3日の可能性もあるが、前兆終息まで発震の可能性はない) |
推定時刻 | 午前9時±1時間(または午後6時±3時間) |
推定震央領域 | 更新情報の地図参照 |
推定規模 | M7.8 ± 0.5 陸域の浅い地震(深さ30km以浅) (火山帯近傍地震前兆からはM6.7±0.5) |
[付記] 6月12日7時54分ごろ発生した茨城県南部を震源とする地震(M5.0、深さ40km、最大震度4)について
- 5月24日に高知観測点のK6にBF前兆が出現 → 6月5日±3日に千葉から茨城にかけての地域でM4.8±0.5と予報。発震時期のみ誤差大であった
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