今年4月1日に三重県南東沖で発生したM6.5(最大震度4)の地震。プレート境界地震であると結論づけられていますが、有感の余震がまったく発生しなかったのはなんだか不気味です。
以下の記事ではこの地震について専門家が答えています。「(南海トラフ地震に発展する)可能性はあった」、「あのエリアでのプレート境界地震は昭和21年の南海地震(死者1330人)以来 (中略) 巨大地震以外は地震が起きないと考えられてきた」、「今回は次の南海トラフ巨大地震の前触れとも考えられ、研究者の注目度は高い」:
4月1日の三重県南東沖地震については、政府の地震調査研究推進本部が出した『2016年4月の地震活動の評価』(PDF形式、ファイルサイズ注意)に興味深いデータが掲載されています。三重県南東沖で地震の2日後から発生し始めた低周波イベントが徐々に東に広がりながら10日ほどで終息していたのですが、4月16日の熊本地震の本震(M7.3)をきっかけに再発しさらに東に広がりました(下図は縦軸が東経、横軸が日付です):
気象庁作成資料 『2016年4月の地震活動の評価』(地震調査研究推進本部)所載 |
熊本地震の影響がこんな遠方にまで及んでいるとは驚きです。
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