2016年5月20日金曜日

東富士五湖道路に陥没孔、宝永噴火の前兆伝承


5月19日は気がかりな場所での地震が相次ぎました:
  • 15時24分ごろ 福岡県筑後地方、M2.6、深さ約10km
  • 17時21分ごろ 豊後水道、M4.1、深さ約30km
  • 20時22分ごろ 山梨県東部・富士五湖、M3.0、深さ約20km

上記のうち、山梨県東部・富士五湖の地震に先立って、同日14時20分ごろ、富士吉田市(地図)内の東富士五湖道路で深さ3m、直径約50cmの陥没孔が見つかり、東富士五湖道路は上下線とも翌20日朝まで通行止めになりました。「陥没の原因は不明」:

富士山の噴火 万葉集から現代まで』(つじよしのぶ、1992、築地書館)によると、『宝永年間諸覚』という古文書に次のような話が載っているそうです:
富士の噴火のはじまる四、五〇日前、富士近辺のあるところで地上に大きな穴が開いた。その地元の者が長い縄を垂らしたところ、どこまでいっても底に着かない。ついに縄の長さを約四五〇メートル(原文は二百五、六十間)も垂れ下げてもなお底に着かない。なかは風が吹いているらしく、いちばん先に石を縛りつけても、吹きもどされてしまう。

富士山の宝永噴火の49日前には宝永東海地震が発生しています。穴が開いたのが「四、五〇日前」となっており、地震の前なのか地震の後なのか気になるところです。

宝永噴火の前兆伝承については以下も参照してください:

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