2月13日午前11時7分(日本時間14日午前2時7分)、米国・中部のオクラホマ州でM5.1、震源の深さ約8kmの地震がありました(USGS資料)。けが人や建物の大きな損傷はなかったようですが、同州で発生した地震としては史上3番目の規模で、周辺の州(アーカンソー、アイオワ、カンザス、ミズーリ、ネブラスカ、ニューメキシコ、テキサス)でも揺れを感じています。少なくとも10の余震が発生しており、最大はM3.9とのことです:
- 5.1 Magnitude Earthquake Among Several Temblors in Oklahoma
- Record-breaking earthquake felt in Oklahoma
- Oklahoma hit by its third-strongest earthquake ever: USGS
同州ではフラッキング(水圧破砕法)による石油や天然ガスの採掘がおこなわれており、それにともなって地震が急増しています。採掘に使用された膨大な量の廃水を地下に圧力を掛けて注入していることが地震の原因と考えられていますが、USGS(米国地質調査所)は、今回の地震については現時点では因果関係はわからないとしています:
以下の表はオクラホマ州で発生した地震を規模の順に並べたものですが、近年になって地震が急増していることを如実に物語っています:
— Keaton Fox (@keatonfox) 2016, 2月 13
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