2016年2月6日土曜日

スーパーボウル地震


2月7日、アメリカ最大のスポーツ・イベントであるスーパーボウル(Super Bowl)が開催されます。場所はカリフォルニア州サンフランシスコ郊外ということで、この試合の最中に地震が起きるか否か、が賭けの対象になっています:

オッズ(倍率)は「Yes 10/1」あるいは「Yes +1000」となっています。日本的な言い方をすれば11倍。地震が起きる方に賭けて実際に地震が起きた時には、賭けた金額の10倍が支払われ、掛けた金も戻ってくるということです:

試合開始から終了までの間に中継のアナウンサーが地震に気づいて「地震だっ!」などと口にすることが条件で、地震が起きても誰も気づかなかった場合には支払いはおこなわれないとのことです。

1つ目の記事では、最後にこう警告しています ―― この賭けに参加することは、人が命を失ったり、傷ついたり、財産を失ったりすることを積極的に応援することだ。〝So bet at your own karmic risk〟(賭けるなら悪業を積むことになることを承知の上で)。

2つ目の記事には、メジャー・リーグの試合直前に起きた大地震の動画があります。中継が17秒目あたりで途切れます。その後、音声だけは回復するのですが、映像は最後まで戻りません。ワールド・シリーズの第3戦だったのですが延期になりました。この時の地震はカリフォルニア州北部で発生したロマ・プリータ地震(1989年10月17日、M6.9)で、高速道路が倒壊するなど、大きな被害が出ました。

日本のニュース番組のコメンテーターや専門家は、この地震の被害状況の映像を見ながら得意げに、アメリカの建造物は耐震強度が不十分、このようなことは日本では起こりえない、高速道路が倒壊することなどあり得ないなどとコメントしていたのですが、5年3ヶ月後の1995年1月17日、兵庫県南部地震(M7.3)が発生し、それらのコメントが大嘘であることが露見しました。

今年のスーパーボウルでは地震よりテロ攻撃の方が心配です:


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