2月26日付「1位:バルカン、2位:ケルベロス」の続報です。
2011年と12年に発見され、これまで「P4」と「P5」という仮の名前で呼ばれていた冥王星の衛星の名前が、「ケルベロス」(Kerberos)と「ステュクス」(Styx)に決まりました。一般の投票で圧倒的な1位であった「バルカン」は採用されませんでした:
- Names for New Pluto Moons Accepted by the IAU After Public Vote (一般投票を経て冥王星の新しい衛星の名前を国際天文学連合が承認、冥王星系の写真あり)
- 冥王星の衛星に「ケルベロス」「ステュクス」命名
一般投票の結果のグラフが以下にあります。1位「バルカン」、2位「ケルベロス」、3位「ステュクス」でした:
ケルベロスについては、既存の小惑星「1865 Cerberus」と区別するために、ギリシャ語の綴りにしたがって「Kerberos」に変えられています。
ケルベロスは3つの頭を持つ冥界の番犬、ステュクスは地下を流れるとされる川(三途の川に相当)、あるいはそれを支配する女神とされています。
ところで「Cerberus」の英語読みは「サーベラス」。どこかで聞いた名前だと思ったら、西武鉄道の路線を廃止する、埼玉西武ライオンズを売却する、いやそんなことは要求していない云々で西武ホールディングスともめているサーベラス・キャピタル・マネジメントの「サーベラス」でした。サーベラスことケルベロスは地獄の番犬。「死者の魂が冥界にやってくる時には友好的だが、冥界から逃げ出そうとする亡者は捕らえて貪り食う」(Wikipedia)のだそうです。西武はすでに地獄に落ちてしまったのかもしれません。
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