このブログの9月11日付記事「大型衛星落下『注意報』」の続報です。NASAが9月15日付で発表したところによると、大型衛星 UARS の大気圏突入がこれまでの予想より早まり、9月24日±1日の間になりそうだ、とのことです:
大気圏突入が早まった理由については以下の記事に説明があります:
- Satellite falls faster than forecast (衛星は予報よりも早く落下)
上記の記事によると ―― 今週はじめから太陽活動が非常に活発になり、大気上層部が暖められて膨張した結果、ふだんより高いところまで大気が広がっている。そのため、大気の抵抗によるブレーキが衛星にかかりやすい状態となっている ―― というのが、予想が早まったことに対するNASAの説明です。
衛星の軌道は、先週は近地点250km・遠地点280kmであったものが、15日の時点では230km・255kmまで下がっているとのこと。
UARSの現在位置は以下のページの地図で確認できます。ただし、大気圏突入が迫ると衛星が大気の影響で不規則な動きをすることがあり、図示された位置からずれることもありえます:
衛星が大気圏に突入する場所次第ですが、日本でも見事な火球が見られ、ところによっては(笑)部品の落下があるかも知れません。バス1台分の大きさと表現される大型の衛星ですので、日本の小惑星探査機「はやぶさ」の大気圏突入よりも壮大な火の玉になるのではないでしょうか。
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