三原山周辺の浅いところを震源とする火山性地震が今年 7月以降、若干増加する傾向がみられ、今期間も同様に経過している。
GPS による連続観測では、地下深部へのマグマ注入によると考えられる長期的な島全体の膨張傾向が継続している。短期的には 2009年秋頃から今年 5月にかけて収縮傾向がみられていたが、5月下旬から GPS 及び体積歪計で伸びの傾向がみられる。国土地理院の GPS 及び独立行政法人防災科学技術研究所の傾斜計においても、今年 5月頃から山体の膨張を示す変動がみられる。この様な山体の膨張は、2007年 3月から 7月にかけてもみられた。
噴気の状態等、表面現象に異常はみられない。
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