5月27日午前10時36分ごろ、インドネシアの気象・気候・地球物理庁(BMKG)と情報通信省(Kominfo) が、一部の地域に対して誤った早期津波警報のメッセージを携帯電話に送信する騒ぎがありました:
メッセージが送られたのは、ジャワ島の東ジャワ州と中央ジャワ州、小スンダ列島の西ヌサ・トゥンガラ州、バリ州、東ヌサ・トゥンガラ州の携帯電話で、内容は 2021年6月4日に発生したマグニチュード
8.5の地震に伴う津波の警報でした。震央は南緯 10.50°、東経 114.80°(バリ島南方)で、震源の深さは
10km と付記されていました。
地震の発生が未来の日付(6月4日)となっていることに注意してください。
BMKGは情報が誤りであるとのメッセージを追送信し、「地震情報と津波警報を送信するシステムにエラーが発生した」ことが原因との声明を発表しています。
BMKGは、「(未来の日付が記載されたことについて)近い将来に発生する可能性のある地震を予測するものではありません。なぜなら、いつ、どこで、どのくらいの強さの地震が発生するかを正確に予測できる技術は、現時点では存在していないからです」と述べています。
実際に 6月4日にバリ島南方の海域で大きな地震が発生したら、警報メッセージを送るシステムが地震や津波を予知していた、とか言われそうですね。