2025年2月18日火曜日

中国が地球を護る !?

 
小惑星 2024 YR4 が地球に衝突する恐れが高まる中、中国は「惑星防衛軍(planetary defence force)」の人員募集をしています。英国の "The Guardian" 紙の記事です:
 
以下は記事からの抜粋・テキトー訳です ——
  
今週、中国の国家国防科学技術産業局(SASTIND)はネットに掲載した求人広告で、航空宇宙工学、国際協力、小惑星探知に重点を置く若く忠実な卒業生を求めている。
 
今週初めに WeChat に投稿された広告には、SASTIND の 16 の求人が掲載されており、そのうち 3つは新しい「惑星防衛軍」の求人だった。専門的および技術的な資格を持ち、中国共産党とその指導者である習近平と一致するイデオロギーを支持する「確固たる政治的立場」を持つ、35歳未満の新卒者からの応募を募っている。
 
求人広告に添付された職務内容によると、この部隊は国際協力と、新しい実験的技術のためのシステム設計に重点を置いている。惑星防衛部隊の職務は「地球近傍小惑星の監視と早期警報に関する研究」と説明されており、修士号以上の学位を持ち、天体物理学、地球・宇宙探査技術、航空宇宙科学技術を専攻した卒業生を求めている。
 
スペースニュース(SpaceNews)の中国特派員アンドリュー・ジョーンズ記者は、採用のタイミングは 2024 YR4 の発見と偶然一致したようで、その仕事は「中国がすでに確立している惑星防衛能力の開発努力を補完するもの」である可能性が高いと述べた。
 
中国は 2015 XF261 という小さな小惑星を対象として独自の小惑星軌道変更テストを 2027年に予定している。しかし、コート・ダジュール天文台の惑星科学者ハリソン・アグルーサ氏は、中国が対象としている小惑星のサイズが小さい点に懸念があると述べた。

「(NASA がおこなった小惑星軌道変更ミッション)DART から学んだことを考慮すると、はるかに小さなターゲットに同様の衝突ミッションを実施すれば、そのターゲットを完全に破壊してしまう可能性が高い」と同氏は述べた。「これは最も有用な衝突回避戦略ではないかもしれない。なぜなら、1つの発射体(軌道がわかっている)を多くの破片(軌道がわからない)に変えることで、さらに大きな問題を引き起こす可能性があるからだ」
 
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この求人はオンラインで議論をまきおこしたようです —— 「地球の運命はあなたたち 3人にかかっています」「それは重圧じゃない?」「成功すれば、世界を救った英雄だ」「でも失敗しても誰も咎めない。誰もいなくなるから」