昨年 12月25日に見つかった大型の小惑星 "2024 YR4" が、約 8年後に地球に衝突する可能性があるということで話題になっています。
"2024 YR4" の推定直径は 43〜97m で、現時点の予報では、日本時間 2032年12月22日20時58分 ± 31時間51分に地球にもっとも近づくとされています。最悪の場合の接近距離は、地球の中心から測って 0.002LD = 758km とされています。地球の半径は約 6400km ですから、最悪の場合には地球に衝突するということになります。
現時点の予報に基づくと、衝突地点は南米北部から大西洋、アフリカ大陸中部、インド洋を経てインドに至る細い帯状の地域のどこか、とされています。
NASA のデータベースには、2029年に地球に衝突すると騒がれた小惑星アポフィス(99942 Apophis)ですら、同年以降の地球接近予報が掲載されているのに、"2024 YR4"については 2032年の地球接近以降の予報が掲載されていないことも「衝突するのでは」との疑念を呼んでいます。
この小惑星の軌道は、まだ不確実の度合いが高く、今後の観測によって精度が高まれば衝突の確率は下がっていくものと思っています。
Recently-discovered #asteroid 2024 YR4 may make a very close approach to Earth in 8 years. It is thought to be 40-100 meters wide. Uncertainty is still high and more and more observations are needed confirm this. pic.twitter.com/u8PvZg3jaw
— Tony Dunn (@tony873004) January 28, 2025
関連記事