2009年8月2日日曜日

皆既日食と動物の行動 (続報-3)

もう一つ、中国の動物園からの情報です。以下は、武漢市(湖北省の省都)にある動物園からの報道です:
以下に記事をまとめます:
午前 9時を少し過ぎ、月が太陽の 3分の 1ほどを隠したとき、鳥類は混乱したように飛び交っていた。

動物園内のトラは落ち着きがなく不安げな様子で檻の中を行ったり来たりしていた。「今日はトラの様子がまったく違う。朝食のあといつもは静かに歩き回るのだが、今日はちょっと落ち着きがないようだ」と飼育員は語った。太陽が完全に月に隠されあたりが闇に包まれると、トラはさらに不安げになった。あたかも、獲物を狩る時間がやってきたと思っているようだった。

パンダの反応は違っていた。武漢市の動物園では 2頭のパンダが飼育されている。2頭は夜がやってきたのかと思い、眠ってしまった。太陽が再び明るさを取り戻すと、パンダはゆっくりを腕を伸ばし、楽しい夢を見ていたかのようであった。「朝のこの時間帯にはパンダは竹を食べている。しかし今日は日食による暗闇がパンダを混乱させたようだ。夜と思いこんで眠ってしまった」と動物園の主任技師は語った。

霊長類のほとんどは普通の日だと思っていたようだ。数分間の暗闇の後、太陽が月の影から顔を出すと、テナガザルはいつもの朝のようにやかましく鳴き始めた。

白鳥は明らかに怯えている様子がうかがえた唯一の動物だ。いつもの朝は、白鳥はゆったりと餌を探す。しかし今日は、白鳥たちは湖の中央部に集まり静かに何かを待ちかまえているようだった。何か緊急な事態が起きたときにすぐに逃げ出せるように備えているように見えた。再び太陽が輝きを取り戻したとき、白鳥たちは何事もなかったかのように散らばって、優雅に泳ぎ回った。
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Image Credit: U.S. Central Intelligence Agency