2018年4月30日月曜日

韓国南東部・浦項地震は地熱発電所が誘発? 日本では、えびの高原硫黄山の近くで・・・


17年11月24日付「震源は地熱発電所から500m ― 韓国・浦項地震」の続報です。

昨年11月15日に韓国で発生した浦項地震(USGS資料)は、韓国で近代的な地震観測が始まって以降では第2位の規模、被害の大きさでは第1位の地震となりました。その地震の原因が、震源近くでおこなわれていた地熱発電所による地下への水注入であるとする2件の論文が、アメリカの科学誌『Science』に掲載されました。韓国の研究チームとスイス、ドイツ、英国の研究チームによるものです。

浦項地震が地熱発電による誘発である可能性について、韓国チームは「かなり可能性がある(probably)」から「ほぼ確実(almost certain)」の間、スイス他のチームは「誘発地震とみられる(plausible)」としています。一方、韓国政府の調査団は「可能性は否定できない」が「追加的な証拠が求められる」という立場だそうです:

日本では宮崎県のえびの高原硫黄山(地図)が活発な火山活動を続けていますが、そこから北西に約5kmの地点で数年前から地熱発電の調査がおこなわれています。今年2月6日には調査井からの自噴が始まっています:

関連記事