2015年9月24日木曜日

阿蘇山の次は富士山か?


静岡大学同大教育学部教授で同大学防災総合センター教授でもある小山真人氏(火山学、地震・火山防災)の解説記事です(長文)。 「富士山の観測データは、(中略)今日に至るまで顕著な異常を示さず、火山活動は静穏なままである」、 「そもそも火山の『活動期』の存在は、広く学界に認められたものではない」、 「日本列島の火山活動が活発化しているように見えるのは、2014年9月の御嶽山噴火災害によって火山に注目が集まり、報道の数が圧倒的に増えていることと、火山の異常に対する気象庁の対応もやや過敏となっていることによる効果が大きい」:

記事の末尾にある「各火山の噴火警戒レベルの推移」の図は面白いです。東北地方太平洋沖地震の前後で噴火警戒レベルがどのように変化したのかを比較していますが、実は「3.11地震後も大してレベル変化がなかったが、2014年9月の御嶽山噴火災害の後にレベルが増大した火山が多い」。

報道でさかんに採り上げられることによって、ある現象が普通以上に頻発しているように感じられることはこれまでにもありました ―― ダイオウイカの漂着や捕獲、空からオタマジャクシが降ってくる現象、などなど。


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