遅くなりましたが、8月11日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報-52)」の続報です。
八ヶ岳南麓天文台の串田氏が8月15日付で更新情報を出しています:
- 「長期前兆No.1778」 続報 No.097 (PDF形式)
以下は更新情報の概要です:
- 2台の観測装置の直接波近似変動と1台の観測装置の特異変動は、正常状態に復帰しそうな状態を繰り返しながらも継続中。
- 8月14日午後2時過ぎ、上記とは別の複数の観測装置に同時に大きな特異変動が出現。八ヶ岳の6台と高知観測点の1台。
- そのうち、八ヶ岳の1台と高知観測点の1台は「S型火山前兆」(基線の片側にだけ変動)。八ヶ岳の観測装置のものは過去に例のない大きな変動。変動面積(変動の積分値)が地震規模に対応するという経験則が成立するとすれば、M7.6±0.5 相当。
- S型火山前兆は火山帯から50km程度以内での浅い震源の地震に対応。過去の例としては、栃木県北部 M5.1(火山から7km、2014年9月3日)、長野県北部 M6.7(火山から5km、2014年11月22日)など。
- 前兆が継続しており、新たな特異変動も出現したことから、地震発生の推定時期を見直し。最も早い時期は、8月30日±3日の可能性。ただし、前兆の終息を確認した後に推定し直す予定。
- 推定領域、推定規模、推定発生時刻などに変更なし。ただし推定領域については、火山前兆が出現したことから、推定領域の中でも活火山近傍の岐阜県、石川県、福井県の可能性が浮上。
推定発生日 | 8月30日±3日 (今後の観測によって修正の可能性あり) |
推定発生時刻 | 午前9時±2時間 または 午後6時±2時間 |
推定震央 | 琵琶湖を含む領域(滋賀、福井、三重、京都東部、奈良北部、石川南部、岐阜西部、愛知西部)、または東北地方南部(福島県南部から新潟県にかけての領域) (上記PDF資料の地図参照) |
推定規模 | M7.8±0.5 M7.9を越える可能性は低い 陸域の浅い地震 |
参考までに: 鹿児島県の桜島で火山性地震が急増し急激な地殻変動が観測されたのは8月15日午前7時以降です。その後、噴火警報が発表され、噴火警戒レベルが4に引き上げられたのは同日午前10時15分です。串田氏は、観測装置の対応領域などから、観測された火山前兆と桜島は無関係と考えているようです。
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