落雷の瞬間を捉えた動画は珍しくありませんが、こういうのは初めて見ました。
ワイオミング州イエローストーン国立公園内にあるショショーン湖(地図)の畔で、キャンパーが急に降り出した雹を撮影していたところ、傍らの木に落雷。木から地面に伝わった電流が湖に向かって流れ、土や砂が爆発的に噴き上げられています:
- Orangevale man captures near-miss lightning strike on video (動画3本あり)
- Camper captures near-miss lightning strike on video (動画あり)
- SEE IT: Lightning strikes inches away from campers at Yellowstone National Park (動画、写真集あり)
動画の終わり近く(最初の記事の動画では1分52秒目以降、2番目の記事の動画では1分34秒目以降)には、落雷のあった木の周囲の地面が写されています。電流が流れたためにできた溝が何本も木の根元から放射状に広がっていることがわかります(写真)。その内の1本はテントの方に向かっているのですが、キャンパーに被害はなかったとのことです。
落雷によって地面に電流が流れると、砂や石が溶けて雷管石あるいは閃電岩というものができます:
なお、グーグルの地図には「ショーション湖」と記載されていますが、第2音節にアクセントを置いた「ショショーン湖」の方が現地の発音に近いと思います。動画中のアナウンサーの発音もそう聞こえます。そもそも〝Shoshone〟はアメリカ先住民の部族名で、日本では「ショショーニ族」と表記するのが一般的です。
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