2014年7月18日金曜日

異形の彗星 ― ロゼッタ探査機が撮影


6月20日付「ロゼッタ探査機、彗星に近づく」の続報です。

欧州宇宙機関(ESA)が2004年3月に打ち上げた彗星探査機ロゼッタは、目標とする 67P/チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星に徐々に近づいていますが、このほど、同探査機が撮影した彗星の映像が公開されました。:

動画のほうは7月14日に1万2000kmの距離から撮影、静止画の方は7月11日に撮影されたものです。彗星の大きさは、おおよそ 4×3.5×2km と見積もられています。

ハレー彗星を筆頭に、これまでいくつかの彗星に探査機が接近して撮影をおこなっていますが、今回のような形状の核を持った彗星は初めてです。

ロゼッタ探査機は、搭載しているフィラエ探査機を分離して彗星の表面に着陸させることになっていますが、このような形状の彗星への軟着陸は難度が高く、また着陸地点の選定も考慮すべき要素が多そうです。


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