2014年7月19日土曜日

草津白根山に火口周辺警報、噴火警戒レベル上昇 (続報-6)


7月13日付「草津白根山に火口周辺警報、噴火警戒レベル上昇 (続報-5)」の続報です。

草津白根山(地図)では、依然として火山性地震の多い状態が続いています。以下は、気象庁が7月18日に発表した「平成26年 No.29 週間火山概況 (平成26年7月11日~7月17日)」からの引用です:
火山活動の活発化を示すデータが引き続き観測されています。
GNSS観測によると湯釜付近の膨張を示す変動が引き続きみられています。全磁力観測によると、5月以降の湯釜近傍地下の温度上昇を示す変化は小規模なものであったとみられ、7月以降は停滞しています。
火山性地震は多い状態で経過しました。火山性微動は観測されていません。
(中略)
湯釜火口から概ね1㎞の範囲では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。

先週とほぼ同じ内容ですが、色をつけた部分が付け加えられています。夏休みやお盆の観光シーズンに合わせて噴火警戒レベルを下げるための布石かも知れません。しかし、日別地震回数のグラフを見ると、警戒レベルを下げられるような状況ではありません。

噴火警戒レベルが上げられた場合、観光業界や地元自治体、場合によっては地元選出の国会議員などから気象庁に対して、早くレベルを下げてほしいとの働きかけ(要請、圧力)があるという話を何度か聞いたことがあります。


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