2009年2月16日月曜日

レーザー・プリンターから危険な微粒子

一般のオフィスや家庭で使われるレーザー・プリンターから、健康に害をおよぼすおそれのある極微粒子が放出されている、との研究成果をオーストラリアのクイーンズランド工科大学の研究者が発表しています:
要旨は以下のとおりです:
問題の微粒子は、文字やイメージを紙面に定着させるためにトナーを加熱する際に発生。このとき、熱によって蒸発したトナーと紙の有機物質が空気中で冷えて凝結し、非常に細かい粒子となる。サイズが非常に小さいので、呼吸器の深部にまで到達する。このような微粒子の放出が多いのは、トナーを加熱する温度がもともと高いプリンターと、通常は省エネのために電力をセーブし、印刷時に急激に温度を上げるタイプのプリンター。
オフィスで使う複写機も、レーザー・プリンターと同じ原理を使っているものが多いと思います。

今回発表された研究とは無関係の話ですが ―― 昔、複写機で使うトナーを誤って床にこぼしてしまったことがありました。このとき、舞い上がったトナーを大量に吸い込むと、神経系がおかされて「鶏口突進症」という病気になるという話を先輩から聞きました。この病気にかかると、一度始めた動作を自分の意志では止められなくなるそうです。言葉を口にしようとすると止められなくなり、「コッコッコッコッ…」とまるで鶏の鳴き声のようになり、歩いたり走ったりすると物にぶつかるまで止まれないことから、「鶏口突進症」という名前がついたのだということでした。