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尖閣諸島の沖合に中国が空母を派遣したとしたら、警備している海上保安庁の艦船はしっぽを巻いて逃げ出さざるをえず、かりに自衛隊が出動したとしても遠巻きに見守る以外なすすべはないと思います。国連の安保理に訴えても、常任理事国である中国が拒否権を行使して日本の動きを封じることでしょう。頼みの米国も最近態度を変えて、尖閣諸島の領有権については中立を表明、日米安全保障条約の対象外としています。米国が昨年、北朝鮮のテロ国家指定を日本の頭越しに解除したことは、いざというとき米国は自国民の血を流してでも本当に日本に味方してくれるのだろうかという疑心の芽を日本国民の心に植え付けました。尖閣諸島についての中立・不関与の方針は、日本国民の疑心をさらに大きくすることになると思います。
一方、日本ではあまり報道されませんが、インドも核弾頭を搭載したミサイル原子力潜水艦と空母をもうじき保有することになります。以下の記事によれば、原子力潜水艦は 4月から試運転を開始、空母はロシアから買い取ったものを改修して就役させる予定だとのことです:
Image Credit: U.S. Central Intelligence Agency