日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり」を国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングさせるときなどに使われるロボティック・アーム(Canadarm2)に、スペース・デブリ(宇宙ゴミ)が衝突したとみられる穴が開いていることがわかりました。5月12日の定期点検時に ISS のアーム操作担当者が発見したもので、カナダ宇宙庁(Canadian Space Agency)が 5月28日にブログで明らかにしました。分析の結果、アームの機能には影響がないとのことです:
(Image credit: NASA/Canadian Space Agency) |
大口径ライフル銃の弾痕のように見えます。船外活動中の宇宙飛行士に中ったらひとたまりもないでしょう。現状では、捕捉できず回避不可能な小さなスペース・デブリが増え続けています。いつかは人命に関わる事故が起きるのではないでしょうか。
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