4月5日から6日にかけて、小惑星〝2021 GV〟と〝2021 GS〟が地球と月に接近します。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2021 GV | 4~8 | (地球)4月5日 02:23 (月)4月5日 02:43 |
0.87 1.69 |
2021 GS | 5~11 | (地球)4月5日 18:07 (月)4月6日 00:57 |
0.65 1.38 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
GV と GS はアポロ群に分類されています。
直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。GV と GS が最初に観測されたのは 4月3日です。
接近時の地球との相対速度ですが、GV は非常に速く秒速 20.8km(時速約 7万5000km)、GS は平均的で秒速 11.9km(時速約 4万3000km)と予報されています。
GS の地球と月への接近時刻には ±4分の誤差が見込まれています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。