4月16日付「トカラ列島近海の地震とトカラの法則」の続報です。
『南日本新聞』もこの「法則」を記事にしています。「日本全体が地震多発地帯。法則のように見えても根拠のない偶然」(鹿児島大学・中尾茂教授(固体地球物理学)):
具体的なデータを示して、一見すると「法則」が成り立っているように見えるが、実はそう見えるだけだ、との説明です。一部を引用します:
気象庁のデータベースによると、トカラ近海で地震記録が残る1951年以降の71年間、一定期間に複数回起きた地震群は89件。このうち、収束から1カ月以内に国内でマグニチュード(M)6以上で震度5弱以上の大地震は36件あった。
“トカラの法則”が成り立つようにも受け取れる。しかし、トカラ近海では32年連続で地震が計998回発生(21日現在)し、全国でもこの32年、M6以上で震度5弱以上を139回観測している。
関連記事
- 「バヌアツの法則」はデマ (16年8月15日)
- トカラの法則、バヌアツの法則 (18年4月18日)
- トカラ列島近海の地震とトカラの法則 (21年4月16日)