東北大学のプレスリリースです。2018年6月18日に発生した大阪府北部の地震(M6.1、深さ15km、最大震度6弱、逆断層型)の前に、大気中のラドン濃度が大きく減少していたことが確かめられました。内陸地震前に大気中のラドン濃度が低下することが報告されるのは世界で初めてとのことです。
「大気中のラドン濃度を用いて、大地震に伴う様々な地殻変動を明らかにできる可能性が得られました」:
大阪府北部の地震については以下の政府地震調査研究推進本部の資料を参照してください:
- 2018年6月18日大阪府北部の地震の評価 (PDF形式)
1995年1月17日に発生した兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)の前には、大気中のラドン濃度が異常に上昇したことが実測されているのですが、今回、東北大学が対象とした大阪府北部の地震では逆だったようです。
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