八ヶ岳南麓天文台の串田氏が10月19日付で更新情報を出しています:
- 「長期前兆No.1778」 続報 No.104 (PDF形式)
内容は ――
- 10月19日夕刻現在、前兆は終息していない。
- 11月10日以前に対応地震が発生することは否定できる。
- 現在までの前兆の推移から、2つの可能性: 11月13日前後または11月20日前後が推定される。
推定時期 | 11月13日±2日 または 11月19日±2日 (前兆終息時期によって見直しあり) |
推定発生時刻 | 午前9時±1時間 (または 午後6時±3時間) |
推定震央領域 | 兵庫県、大阪府、京都府、奈良県、福井県、滋賀県、三重県、岐阜県、愛知県、石川県南部、富山県南西部、長野県南西部、静岡県西部 (上記PDF資料の地図参照) |
推定規模 | M7.8±0.5 陸域の浅い地震(深さ数km~20km前後) |
このNo.1778前兆群は、当初から推定震央は「近畿圏中心領域」とされてきました。現時点でもその大枠は維持されていますが、火山帯近傍地震特有の前兆が9月中旬に観測されたため、串田氏の注目は大枠の中でも火山が分布している北陸地方や岐阜県に向けられているようです。上記更新情報には、岐阜県で過去に発生したマグニチュード8前後の大地震(天正地震や濃尾地震)の震央を示した地図が加えられています。
濃尾地震(M8.0)は、1891年(明治24年)に愛知、岐阜、福井にまたがる長大な震源域で発生したもので、日本の内陸部で起こった最大の地震とされています。死者7273人、負傷者17175人と記録されています(岡田義光、「日本の地震地図」、東京書籍)。
なお、鳥取県中部で連続して発生している地震については、すべてM5未満で、前兆検知不可能な規模とのことです。また、東海、東南海、南海などの巨大地震が推定される前兆は観測されていないとのことです。
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