八ヶ岳南麓天文台の串田氏が10月7日付で更新情報を出しています:
- 「長期前兆No.1778」 続報 No.102 (PDF形式)
以下に内容をまとめます:
- 2つの観測装置に現れていた直接波近似変動のうちの一つがほぼ終息。別の2つの観測装置に現れていた特異状態は継続。
特異状態とは、通常は振動しているために幅があるように見えている基線が、振動がなくなり細い糸状になる状態。M6.0以上の地震の前兆として出現。弱い場合は完全な糸状ではなく、ランダムな変動となる場合もある(串田嘉男「地震予報」、PHP新書、2012)。 - 別の観測装置にBT変動が新たに出現。
BT変動(Baseline Thickness anomaly)とは、静穏時に比べて基線幅(基線の振幅)が増大する変動。「長期継続出現した場合は、日々のBT出現時刻または終息時刻と地震発生時刻が一致。M5.0以上の規模の地震の前兆として出現」(串田嘉男「地震予報」、PHP新書、2012) - 現状から、10月15日前後に対応地震が発生する可能性は低い。13日時点で前兆が顕著に継続していた場合には、15日前後の発生は否定できる。
- 現在は第8ステージが進行中と認識。「前兆終息が認められない限りは発生は推定されません。今迄次ステージに移行する際、前兆が終息せず、継続したため、現在迄の間に発生日を確定したことはありません。」
- この前兆(No.1778前兆)の他に、関東直下、東海、東南海、南海などの巨大地震を示唆するような前兆は観測されていない。
推定発生日 | 可能性(1) 10月15日±2日(10月11日前後に前兆終息が条件) 可能性(2) 10月25日±3日(10月中旬以降に前兆終息が条件) 10月7日現在の状況からは(1)の可能性は低い。 10月21日を過ぎても前兆が継続している場合は、11月の可能性あり。 |
推定発生時刻 | 午前9時±1時間 または 午後6時±2時間 |
推定震央領域 | 兵庫県、大阪府、京都府、奈良県、福井県、滋賀県、三重県、岐阜県、愛知県、石川県南部、富山県南西部、長野県南西部、静岡県西部 (上記PDF資料の地図参照) |
推定規模 | M7.8±0.5 陸域の浅い地震(深さ数km~20km前後) |
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