2015年5月10日日曜日

ネパールの地震と電離層の変動


ネパールの地震によって電離層に変動が起きていた、とNASAが発表しています。電離層の変動を観測したのは、震央から約640km離れたチベットのラサ(地図)にある国際観測拠点。精密なGPS受信機で受信したGPS衛星からの信号を分析したところ、電離層の垂直全電子数(vertical total electron content、VTEC)の値が周期2秒から8秒で揺れ動いていたとのこと:

2つのグラフのうち、上のグラフをご覧ください。横軸は時刻(UT=協定世界時)、縦軸は全電子数の増減です。灰色の縦線は地震の発生時刻(06:11:26)を示しています。地震発生後に通常よりも大きな変動が記録されています。

下のグラフも横軸は時刻(UT=協定世界時)です。縦軸は全電子数の変動の周期です。色は変動の周期成分の相対的な強弱を示しています。赤色はその周期成分が強く、青色は弱いことを示しています。

記事ではどういうわけか言及していませんが、下のグラフを見ると、地震が発生する前(地震発生時刻を示す灰色の縦線よりも左側)からすでに変動が始まっているように見えるのですが、どうなのでしょうか。


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