桜島(地図)の隆起と山体膨張が止まりません。今年1月ごろに始まった隆起と膨張は、半年が経過した現在も続いています。以下は、気象庁が5月29日に発表した「平成27年 No.22 週間火山概況 (平成27年5月22日~5月28日)」に掲載されているグラフです:
桜島 有村観測坑道の伸縮変動(2014年12月1日~2015年5月28日) Credit: 気象庁 |
上記の「週間火山概況」によれば、桜島の北(鹿児島湾奥部)に広がる姶良カルデラ深部の膨張も継続しています。
専門家の間では、1914年に発生し、桜島と大隅半島を陸続きにした「大正大噴火」の再来を懸念する声もあります。さらに、「(現在の桜島の噴火が)姶良カルデラの巨大噴火の前兆だったとしてもおかしくない」と警告する火山学者もいます:
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