2015年2月17日火曜日

かつお節に発がん物質


以下は、EU(欧州連合)が禁じている「かつお節」の持ち込みが、ミラノ国際博覧会に限って認められることになったことについての発表や報道を時系列に並べたものです:
  1. ミラノ国際博覧会への日本産食品の持込みにおける特例措置について (農林水産省)
  2. かつお節、持ち込み可=EUが和食に特例-ミラノ博 (時事通信)
  3. かつお節など特例で持ち込み可 ミラノ万博で和食をPR (朝日新聞)
  4. 中日春秋 (中日新聞)
  5. かつお節 ミラノ万博に特例で輸出へ (NHK)

なぜEUが「かつお節」の輸入を規制しているかについて、はっきりと書いているのは時事通信の記事と中日新聞のコラムだけです ―― 「かつお節は製造過程で生成される発がん性物質『ベンゾピレン』含有量がEU基準を超えないことが条件」、「欧州連合(EU)はかつお節の製造過程で生成されるという発がん性物質を問題視し、輸入を規制している」。

その一方で、農林水産省の発表文、朝日新聞とNHKの記事には曖昧な記述しかありません  ―― 「かつお節は、EUの厳しい衛生基準を満たした施設からでないと輸入ができなかったが、化学成分の基準値を満たせば持ち込みが可能になった」、「かつお節は、EU側が定める衛生管理の基準に適合する工場がないとして、日本からの輸出が禁止されています」。関連業界への配慮でしょうか。

「かつお節」は色々な料理に使われていて、摂取せずに過ごすことはほぼ不可能です。せめて、「うどん」や「そば」をいただくときには、関東風の鰹だしではなく関西風の昆布だしを選ぶことにしましょうか。